井戸の中を調べる組合員
●133件が申し出 水道業者が調査、診断 〈江南〉
江南市内で東海・東南海地震など大規模災害時に、近隣者が風呂や掃除、洗濯、トイレなど飲み水以外の生活用水として使用できる「防災井戸」の調査・診断が始まりました。
同市水道工事店協同組合(丹羽康治理事長、15 店)と、まちづくり江南市民会議(佐橋浩昭議長)が、同市地域まちづくり補助事業として進めているもので、調査結果は来年3月までに、井戸の位置を示した「水の隣組」マップにまとめられます。
マップ作りは、大災害時に必要なのは市民相互の協力体制と考え“命の源”である「水」を核とした昔ながらの隣組を構築する足掛かりになればと、今春スタートしました。まず、市内全区で回覧板を通じて、緊急時に協力をお願いできる井戸を申告してもらったところ、6月14日までに133件の申し出がありました。今後は、工場、ガソリンスタンド、商店などの法人を対象に防災井戸の協力を呼び掛けます。同組合は申し出のあった井戸について順次、掘井戸、打ち込み井戸、深井戸の種別や、深さ、水量などと使用可能かどうか調べることにしています。同組合では、井戸の共同利用により住民の結びつきが強化され、井戸水を利用するための発電機や浄水器など防災機材の充実を実践する自治会が増えることを期待しています。
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