菩薩像から胎内仏2体 14世紀中頃の作(推定)
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菩薩像から胎内仏2体 14世紀中頃の作(推定)

江南市前飛保町にある曼陀羅寺が所蔵する観音菩薩像と勢至菩薩像の中に、胎内仏が納められていたことが分かりました。2体の菩薩像の傷みが激しかったことから、一昨年10月に(財)美術院国宝修理所に修理を依頼。その過程で、両像の中に胎内仏が納められていることが判明しました。菩薩像は光背に記された内容から、寛永20(1643)年ごろの作と思われ、胎内仏を守ってきた像の内側が丁寧に削られていることなどから、胎内仏を納めるための「鞘仏」として作られたのではないかと考えられると言います。観音菩薩像(107.3㌢)には55.4㌢、勢至菩薩像(107.0㌢)には54.9㌢の胎内仏が。作風から14世紀中ごろの作と推定され、保存状態はきわめて良好です。修理された2体の菩薩像は2月23日に同寺の曼陀羅堂に安置され、胎内仏はこの先1年ほどかけて修理され、来年の春には曼陀羅寺に戻ってくる予定です。

投稿日:2011年03月11日|尾北ホームニュース,江南市
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